DOOKS / For my child

2022年2月10日(木)から2月20日(日)まで、東京・代々木上原のApril Shopで開催。


アートブックレーベルDOOKSを運営されている相島さんが、ご自身の息子さんのために制作した小さい本のシリーズの展示です。グラフィックデザイナーでもあり父親でもある相島さんの作品で、いつもデザインされている本とは異なる表情が垣間見えました。

この本が生まれたきっかけは、息子さんが1歳の時に、ぬいぐるみについていた小さなカタログを、見入っていたことから始まりました。展示に来られた方はお分かりいただけると思いますが、写真と実物を目にした時のギャップが大きいです。想像以上に小さいのです。


コピー用紙にプリンタで印刷したものを切り貼りした簡易な作りで、お子さんが興味がる「バス」「動物」「電車」「果物」などのタイトルがあり、インターネット上で集めた画像データ(パブリック・ドメインなど諸権利が消滅したもの)で編集されたものです。

この本の形状、パブリック・ドメインの画像を集めるという考え、そして編集という、グラフィックデザイナーでありアートレーベルを主宰している父親だからこそ生まれた本です。何よりも、起点が1人の息子のための本というのが、贅沢だし愛があるなと感じました。


この台にのっている本は、息子さんが手にとって読んでいた実物です。しなっていたり、折りジワがついていたりと、この本は息子さんのためであることはもちろん、子供たちのために実用性もあることを物語っていると思います。


今回の展示は、DAYSの西尾健史さんの協力のもと、子供の身体にあわせた低くて可愛い机とも思える什器に、本が置かれてレイアウトされていました。テーブルは、本の表紙に合わせた配色になっていて、4本の足はマグネットで取り外しが可能です。

何かの調子で、簡単に崩れてしまうけど、組み立てることが可能な様子を見て、積み木のようなおもちゃだなと。什器までもが、子供のためということを容易に想像させます。


本のテーマは、以下の8種類

・FRUIT

・TUBE

・BUS

・ANIMAL 1

・ANIMAL 2

・TRAIN

・BIRD

・TOOLS



そして、開催場所がアーティストの渡邉紘子さんのお店 April Shopということもあり、紘子さんの作品や日頃撮りためた写真、パブリックドメインから集めたFLOWERとHERATも仲間入りしています。

・FLOWER

・HEART



この本や展示は、相島さんの息子さんのためだけに作られたものであり、本来は私的なものでしたが、紘子さんが背中を押されたこともあり、ご自身も共有できるものではないかと考えられて、こうして実現されました。

同じ様に小さい子供がいる家庭には子供へのプレゼントに。子供がいる家庭(親戚家族、お友達家族など)にプレゼントしてもいいと思います。もちろん、大人が自分用にでも全然構わないと思います。すでにあるタイトルについては、そのまま購入できます。

今回、相島さんらしさがあって面白いなと思ったのが、「ORDER MADE」 の本です。これは、オーダーされる方がパブリックドメインから画像を集めてメールで送り、相島さんが編集・印刷・製本を行い、完成したものをお送りするというもの。自分だけの一冊の本が作れる贅沢な商品です。

僕もオーダーすることにしました。まだ、どんなテーマにするか決めていないのですが、これからが楽しみです。


展示に来る前は、この小さな本だけだと思ったら、もう1冊ありました。

相島さんの息子さんが描いた、何かを認識する前のお絵かきを編集したものです。


" Before you can see "というタイトルに込められたように、もうすぐ描けなくなってしまうかもしれない、その前に、その時間を残したような作品でした。個人的にも、長いこと相島さん家族と交流もあり、ちょうどお子さんが1歳になった時には家族写真を撮影する機会をいただきました。息子さんが生まれる随分前からも、相島さんご夫妻とは親交があったこともあるのか、ページをめくる度に少し泣きそうになりました。

デザイナーとしてより、父親としての一面が隠しても隠しきれない作品集だなと思います。成長した時にお子さんがこれをみて何を感じるのだろうと想像します。


今は誰もがスマートフォンで、子供の写真を撮るように、こうして子供の絵や子供が作ったものを残しておくことも、また別の一つの形だなと考えさせられます。

例えば、それはどんな形であってもどんな家庭にもあるのだと思います。子供がお父さんやお母さんのために初めて描いた、顔とも認識するのが難しい似顔絵かもしれないし、お手紙かもしれない、得体のしれないものであっても、自分の子供が作ったものってそう簡単に手放すことができないと思います。

相島さんがデザイナーとしてだからこそ残せた形であるこの本も、私的なものであるものの、そういう大切さを呼び起こしてくれる作品集だなと僕は感じました。




展示は、2/20(日)で終わってしまいましたが、前段でも紹介の通り、April Shopのオンラインショップでは、展示写真と共に作品集の販売を引き続きおこなっています。期間は、2/27(日)23:59までです。よろしければご覧になっていただきたいです。

https://aprilshop.thebase.in/


----展示について----


「For my child」


2022.2.10 Thu −2.20 Sun

13:00 - 19:00

月火水休み

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相島大地

http://aijima-daichi.com/

instagram:https://www.instagram.com/daichiaijima/?hl=ja


DOOKS

https://dooks.info/index.html

instagram:https://www.instagram.com/dooks.aijima/?hl=ja


April Shop

https://aprilshop.thebase.in/

instagram:https:/www.instagram.com/smallaprilshop/


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(作家より)

子供とのやり取りの間から生まれた小さな本「For my child」を展示します。


子供が一歳の時に、ぬいぐるみに付いていた小さなカタログを、ぎこちない手で一生懸命めくり、見入っていたことがありました。その時、子供の手のひらサイズで、軽くて、その時々に興味のあるテーマで本を作ろう、と思ったのが「For my child」の始まりでした。


コピー用紙を切り貼りした簡易的な作りの本です。この本はインターネット上で画像データ(パブリック・ドメインなど諸権利が消滅したもの)を集めることで、「果物」や「動物」など、その時々の子供の興味をリアルタイムで編集、制作し、増やしていけます。また、すぐにぼろぼろになるので作り直したり、テープで補強や修理しながら楽しんでいます。


当初はプライベートなものなので公開することは考えていませんでしたが、次第に皆と共有できるものではないかと考え始め、April shopオーナーで作家の渡邉紘子さんに内容に合った場を提供していただき、後押ししていただくことで実現しました。


本展示では、「既存の8種の本をベースにした受注生産」と、「各人がテーマを定めて、パブリック・ドメインの画像を集めて送ってもらったものを元に編集する、オーダーメイドの受注生産」の2つの方法で制作、販売します。さらに、渡邉紘子さんとの共作の「For my child」2種と、他新たに画集「Before you can see」を出版しました。


本企画は、物が多く溢れる世の中で、多勢ではなく限られたひとりを対象とした本の有り様を提示してみたいという、新たな試みです。また、多くの良質なデータを活用し、セレクトすること自体にデザインの創造性を認めるようなきっかけになればと思っています。ぜひご高覧いただけますと幸いです。


相島大地(DOOKS)


協力

展示空間:西尾健史(DAYS.)

企画立案:岡田翔(キュレーター)

閲覧数:72回

9月28日水曜日。東京都近代美術館にて開催されているゲルハルト・リヒター展へ行った。 今週末10月2日(日)が展示最終日ということもあって、混雑していた。 1時間毎の整理券で入場人数を制限していて、美術館には14:00頃着いたけど、15:00-16:00の整理券を配り始めていたところで、近くの毎日新聞社が入っているビルで暇をつぶして、14:30頃から並び、会場に入れたのは15:00頃だった。 リヒ