しいねはるか / 未知を放つ

ここ10年で、買ってその日に一気読みした本は3冊しかない。

植本一子さんの「かなわない」(私家版)と井川直子さんの「不肖の娘でも」。

そしてこの本が3冊目となった。


9月25日土曜日。instagramのストーリーズを追うと、

「本日、鷹取 SUNNY BOY BOOKS 店番です 12時-20時 楽しい新刊たくさんある」が目に入ってきた。

「あ、今日は愛ちゃんいるのか」と思い、久しぶりに会いたくなり、お店にいった。


愛ちゃんこと鷹取愛さん( @opantoc ) は、山ト波という屋号で、

関西・関東を中心に作家さんの展示・音楽イベント・マーケットなどをたのしく企画している方。

京都にいた時に僕の展示を企画してくれたこともあり、出会ってから6年以上のお付き合いだ。


SUNNYBOYBOOKS ( @sunnyboybooks )は、今は沖縄にいる高橋和也さんが立ち上げた学芸大学にある古本屋で、

ギャラリースペースもあり、愛ちゃんはその企画にも携わっているのだ。


また2人のことは改めて伝えたい。


お店の前に自転車を停めると、一組お客さんがいた。

「店内は3名まで」ルールでギリギリセーフ。ちょうどお客さんが買い物を済ませるタイミングで、声をかけた。

「あぁ、小俣くん、久しぶり〜」もいつもの柔らかい声。

ちょっと安心したような顔で「今、100円玉がなくて50円でお釣り払ってたの、ちょっと自販機いっていい?」と言われる。そう、サニーは1人体制なのだ。


奥にあるレジ前にある1人掛けのソファに座って、1時間くらいか話した。

というか訳あって僕のことを聞いてもらう時間がほとんどだったけど、

実は初めから聞いてもらいたいと思っていたので、僕の望みは叶った。

今開催されているookamigoccoさん ( @ookamigocco )の展示を眺めたり、

本をみていると、「これめっちゃいいよ」と一冊の本を渡される。





そう、これが、しいねはるかさんの「未知を放つ」(地下books)だ。

愛ちゃんはオススメ上手で、2,3ページある「はじめに」を読んで、買うことを決意した。

3名ルールで、お客さんも外で待っていたので、バイバイした。


すぐに続きが読みたくなり、行きつけの自然食品店のカフェにいく。

読み進めていくうちに、愛ちゃんが僕にすすめた理由がわかった。

Instagramでこの本を紹介したくなり、

サニーで写真を撮ろうとコーヒーとチーズケーキを食べ終えた頃にすぐまた戻った。


「本、紹介したくて、写真撮っていい?」と愛ちゃんに伝え、撮る。

お店の外に出ると、「オリーブがもうこんなになってるんだよ」と店先にあるオリーブの木を触りながら教えてくれた。

「高橋くんの時は3つくらいしかならなかったのに、大川さんになってからこんなに沢山。

まめにお水あげてお手入れしてるんだね」

と、高橋くん気を悪くしたらごめん。大川さんはサニーの新しい店長さん。




植物も生きているし、人の気持ちは伝わるのだ。

(高橋くん、愛ちゃんからフォローコメントをインスタでもらい、

毎年ちゃんと実はなっているようですが、今年は豊作のようです、笑)


そして、また家に戻り、寝る前までに読み終えた。

私的且つ情緒的な内容もある文章は、どうしてもどこか胸が苦しくなり、

読むにもエネルギーが吸い取られる様になることが多い。

ただ、本の編集もあいまってか、後味がとても良かった。

クスっと笑ってしまう内容もあるし、自分に重ねる部分もあり、自分だったらどうだろうかと、思考が働く話もある。


しいねさんの書く文章に、僕の心がほぐされた。

整体をベースに仕事をされているそうだが、心のマッサージを受けたみたいだった。

「はじめに」と最後の「できれば最高がいい」は何度読んでもいい。もう教訓にしたい。

会ってないですが、しいねさん、ありがとうございます。

会えたら伝えたい。愛ちゃん、すすめてくれてありがとう。高橋くん、卸してくれてありがとう。


この渾沌とした世界が続く中、きっと誰かを救う気がする。僕も救われた。


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