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平日に川の近くで


9月16日(木)

硝子作家の後藤洋平さん に会いにいった。


中目黒から日比谷線に乗り、北千住からつくばエクスプレスに乗り継いで、守谷駅に。

そこから、車に乗って、色々なところを案内していただいた。


3年前ほどにも、夫婦で訪れたこともあるし、その前は僕1人でも行ったことがある。数年に1回のペースで茨城に行っている。


今回は、僕が一方的に会いましょう、ということで、特別、何をする訳でもなく、後藤さんのご自宅からそう離れていない守谷駅周辺を案内してもらう、という一日だった。


まだ心がざわついていた9月も半ば。


利根川付近だった気がするけど、川沿いの米畑が

広がっている近くに車を止めて、後藤さんの車に積まれていた小さい脚立とゴザを広げて、僕は脚立に腰掛て、後藤さんはゴザに座って、ただおしゃべりするという時間。


時折、地元の人の車が通るくらいの、本当に静かな時間だった。空には、大きい雲が広がっていた。


後藤さんが、

「人間、たまには変なことした方がいいですよ」

というようなことを言っていたのが印象的だった。


平日に遠方まできて、川沿いで脚立の上に座っている。普通の生活を考えたら、こんなことしない。


だけど、僕にとったら、毎日仕事して、会社に行って帰ってきての繰り返しをする方がよっぽど変だなと思うのです。

変というのは偏見ですが、こういう事をすることによって、その繰り返しが何年も続いていることが奇跡のように思えたのです。仕事をすることや会社の仕組みを否定している訳ではありません。

2年前であれば、電車に揺られて会社に行き、そして電車に乗って帰ってくる。

気付いたら1週間が過ぎているなんて当たり前のようなことも、少し異常に思える自分がいる。


雲ってこんな大きいんだなぁとか。

これから新米が収穫なんだなって、田園を目の前に自然を見ながら感じることができている。

スーパーやお米屋さんの「新米入荷」を見るのとはまた違う。


この日の出来事はたくさんあるのだけど、この日撮った写真が唯一1枚だった。

後藤さん、ありがとう。またいつかここに来たい。


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20230203

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