写真掲載のお知らせ1
今月発売の「来るべきデザイナー 現代グラフィックデザインの方法と態度」(グラフィック社)
にて、デザイナーの相島大地さんのページの中で、
2月にApril shop( @smallaprilshop )にて開催された展覧会DOOKS「For my child」の展示写真を使用いただいてます。
掲載いただいた写真2枚
本の紹介でこういうことを言うのはよくないかもしれないですが、
クリエイターをまとめた一般的なカタログ本がどうも苦手です。
特に名前と連絡先と仕事だけがただただ掲載されたものについては、その在り方が疑問です。
もちろん、それをきっかけに知られたり、仕事につながることはあると思います。
ただ、何かが置いてけぼりになっている気がしてならないのです。
「はじめに」で監修・編集をされた室賀清徳さんが、
とても紳士的で配慮ある言葉でそんなカタログの在り方に警鐘を鳴らすかのように、
本書を作られた動機からデザイナーの選出などについて丁寧に語られています。
僕は、どんな人でも成果物や肩書きよりも、その過程や何を考えているのかに注目しています。
すごくいいと思ったのは、各々がデザインを仕事にする契機や現在までの経緯、
紹介されているプロジェクトに至るまで、デザイナー自身の言葉で語られており、それが編まれていることです。
会ったこともない方たちが多いのに、スッと言葉が入ってきます。
取材力、編集力、そして本書に関してもデザインが行き届いているから尚更だと思います。
一見、表層的にいいとされるものも、よく観察するとそれが真剣に取り組まれたものなのか否かは、バレてしまうと思っています。本書へ取り組むその態度も素晴らしいなと感じました。
まだ全ページを見れていないのですが、とても見応えある内容で、これから読むのが楽しみです。
発売したばかりで、なかなか見つからず、書店をはしごし、青山ブックセンター本店で購入しました。
書店で見かけましたら、ぜひご覧ください。
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「来るべきデザイナー 現代グラフィックデザインの方法と態度」(グラフィック社)
監修:室賀清徳
編集:西山萌、グラフィック社編集部
発売:2022年5月9日
仕様:B5変形 並製 224頁
定価:2,970円
デザイン領域が多様な広がりを見せ、全体を一望することが不可能になった現代。独自の活動で注目され、現代の文化生産にかかわる約40組の若手グラフィックデザイナーに取材し、その基本的な姿勢やプロジェクトへの取り組みを紹介します。談話、豊富な図版、詳細な解説で構成された読み応え抜群の一冊です。
デザインは設定された目的を後ろ足でとらえつつ、その踏み出す一歩でつねに未知の世界線に向かう。あらゆるデザインプロジェクトは、人間が現実を変革しようとする企てだ。デザインに託されていた大きな物語が失われて久しい現在、自分の持ち場で活動を続けるグラフィックデザイナーたちの思考とビジョンに迫る報告書。
グラフィックデザインという手法でそれぞれの世界に向き合う約40組の実践。
室賀清徳(本書 帯コメントより)
掲載デザイナー
〈第I章〉平野正子、八木幣二郎、岡崎真理子、石塚俊、小池アイ子、村松佳樹、米山菜津子、大田拓未、脇田あすか、小酒井祥悟(Siun)、福岡南央子、「power/point」展
〈第II章〉ボールデザイン、相島大地、山本浩貴+h、桜井雄一郎、コバヤシタケシ、森敬太、中山望、宮崎希沙、今垣知沙子、三上悠里、宮越里子、阿部航太、木原共、真崎嶺、座談会:平山みな美×惣田紗希×岡あゆみ
〈第III章〉大澤悠大、藤田裕美、高良真剣、浦川彰太、牧寿次郎、美山有、鈴木哲生、加納大輔、牧野正幸、へきち、村尾雄太、対談:加瀬透×佐々木俊
9月28日水曜日。東京都近代美術館にて開催されているゲルハルト・リヒター展へ行った。 今週末10月2日(日)が展示最終日ということもあって、混雑していた。 1時間毎の整理券で入場人数を制限していて、美術館には14:00頃着いたけど、15:00-16:00の整理券を配り始めて...
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